不動産に値段が付く理由
〔基準〕
1-1-2 不動産の価格
不動産の価格は、一般に、
(1)その不動産に対してわれわれが認める効用
(2)その不動産の相対的稀少性
(3)その不動産に対する有効需要
の三者の相関結合によって生ずる不動産の経済価値を、貨幣額をもって表示したものである。
「効用」って何だろう、もしコンビニに一切お弁当が売ってなかったら、それコンビニじゃないよね?
マンションにキッチンやトイレ・バスがなかったら、それマンションじゃないよね?
要は、「役割」のことなんでしょう。
「相対的稀少性」ってなんだ。
そもそも、土地は、地球上で、唯一無二の存在。
駅前のA地がもう一つあったらいいなあと思っても、どうにもならない。法治国家でなければ、ブルドーザーで建物を壊して乗っ取ってしまえばよいが、そうはいかない。
しかし、戦国時代とかでは、武力で、他人の城を攻撃して乗っ取たり。やりたい放題でしたね。
日本は、今、一つの国としてまとまっているが、戦国時代は、東京なら、武蔵国、名古屋なら尾張国、と日本の中にいっぱい「国」が存在していて、国同士の領地を巡る争いが絶えなかったんです。もし、その状態が、今日まで続いていたら、どうなるか、
東京は、「東京国」
名古屋は、「愛知国」
大阪は、「浪速国」
京都は、「京都国」
なんて、言う事になって、日本のなかでも沢山の国がひしめき合うことも考えられるわけです。
つまり、「法治国家日本」ならでわの考え方ですね。
そして、
「有効需要」?
なんじゃこりゃ。
有効な需要がある場合に、つまり、そのA地売ってくれないか、
と思う人間がいて、取引が発生するから、値段がついてくる、
という意味でしょうか?
これが、誰も見向きもしない土地だったら、「需要」があるといということにはならないのでしょう。